本来はいないと言われている青森県と秋田県にまたがる白神山地でシカが見つかった。どうしてそんなにシカが増えているのでしょうか?
世界遺産の白神山地にシカ?シカが増える原因とは
シカというと奈良か動物園くらいしか思い浮かびませんが、野生のシカが増えていて問題になっているとか。
シカは世界遺産の白神山地でも見つかっていて、ブナの木を食べてしまい、世界最大級の原生林が危ないと言われています。
どうしてそんなにシカが増えてしまったのでしょうか?
そもそもシカはどこにいるの?
シカは北は北海道、南は沖縄まで日本の半分以上に生息してる動物。
動物園でしか見たことにない私はすでにこれだけでも意外だったのですが、全てはニホンジカの仲間だそうです。
シカには地域により様々な呼び方があるようで、その種類としては
- エゾジカ
- ホンシュウジカ
- キュウシュウジカ
- ツシマジカ
- マゲシカ
- ヤクジカ
- ケラマジカ
などがありますが、これ、全てニホンジカなんですと。
どうして、シカが増えたのか。
昔はシカのお肉を食べたり、毛皮を防寒に使ったりとそれなりにシカを狩っていたのですが、必要以上に狩られてしまい、第二次世界大戦の後には絶滅しかけたそうです。
その後、保護をするためにメスの狩りは禁止になって、1978年にはオスも一日1頭までという制限が敷かれました。
保護の甲斐あり幸い数が回復してきたのですが、その半面農作物や木などを食べられてしまう被害が続発して2007年には全国で狩りが解禁されました。
なんとも人間の身勝手という感じがしますが。
今では1年に50万頭近くが捕獲されているそうですが、増えるペースの方が凄くてそれだけ狩っていても増え続けているようです。
その増えるペースが早い理由としては、シカを狩る猟師さんが減ったこと、そして、地球温暖化。
地球温暖化がどんな影響があるかというと、今までは大雪が降ったりすると餌不足になって自然と死ぬシカがいたのですが、温暖化により雪も減って楽に冬を越せるようになり、メスや小ジカが生き延びれるようになったためと言われています。
農作物を食べ荒すことで被害が深刻化しているので、国としてはシカを減らすためにシカ肉の料理を広めようと努力してるといいます。
人間と動物の共生のためにとは言え、ちょっと引いちゃうお話ですね。
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